おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか! 1話 感想

 

ノーマークだったけど、評判が良かったので見ておこうと思っていたドラマ。

1話やっと見れたわ〜。

深夜ドラマなのもあって、タイトルで損してるのが勿体なく感じるんだけれども、

これは最後まで是非見ようと思える出来でした。

 

「お茶は女性が淹れた方が美味いに決まってんだろ」というサイテーな言葉から始まる。

ドラマにおける、価値観が昭和で止まっている世代って

大抵は物凄く嫌なヤツに描かれていて、

なんでそんな考え方しか出来ないんだ…とモヤモヤして全然寄り添えない事が多いんだけれど、

本作の主人公の場合は、割と早い段階から応援したい気持ちにさせられたわ。

 

今の流行が何で、どんな過程で流行したのかが分からない。

同じ家に長く住んでるはずなのに、息子はいつの間にか自分の知らない人になっていた。

自分の育て方、どこから間違っていたんだろう…と後悔する、

ふと見せる哀愁漂う姿が切なくてね。

夜、一人で「すまん…」と謝るシーンは、

頑固ものだと自覚しつつも、妙なプライドが入って結局意地を張ってしまう

その年代らしさが滲み出ていて、目頭が熱くなってしまったなぁ。

…きっと見えない所で、こうして今の自分を責める人もいるんだろうな。

ただ、"良いパパ"でありたかっただけなのに。

 

沖田(原田泰造)が出会ったのは、息子の友達・五十嵐(中島颯太)。

五十嵐はゲイなんだけれども、ゲイの人が男性と一緒にいると

相手を狙っているんじゃないかという噂について持論を語る。

ゲイにだってきちんと好みのタイプはある。自分が対象だなんて凄い考えだと。

それを聞いて、確かになぁ…と目から鱗だったわ。

沖田からきつい言葉を投げかけられても平然としていて。

そう振舞ってはいるけど、今の人柄になるまでにきっとたくさん傷付けられて、

自分らしくいるための術を徐々に身につけてきたんだろうな…とすら考えさせられる。

 

第1ステージとして、まずはゲイの人と友達になれた沖田。

ある意味、RPG的な構成だなと。

着実にレベルアップして行って、息子と仲直り出来る事がゴール…という。

ゲーム要素は、やっぱり重い話には向いてないよね。←どっかの枠の話をしている

 

今回はまさしくプロローグといった感じで、

主人公は今どんな状況に立たされていて、どんな人生を辿ってきたのか。

そして、主人公がアップデートするには、何のステージをクリアしなければいけないのか。

(KPOPオタク、BL漫画家など)

初期設定がしっかり描かれていて、今後の方向性が掴める、

テンポの良い内容に仕上がっていたと思います。

とにかく、主人公に共感出来る描写になっていたのには安心しました…。